大学生の長男が原付バイクがほしいとのことで、長男の住んでいる横浜市の戸塚へ原付バイクを買いに行く。国道1号線沿いにある「バイクセンター戸塚店」を訪れ、店員さんに原付がほしい旨を伝えると何と「もう50ccの原付バイクは今、メーカーで生産していなくて入荷できないんです。」という返答。そういえばそんなニュースを去年何となくきいたかもしれない。16歳になったら実技試験なしの学科試験のみで取れたので、東京の下町では(自分は東京出身です)中高生みんなのあこがれで昔は一世を風靡した原付。生産中止だななんて時代の流れを感じる。なぜ生産中止になったのか調べてみると、大きな理由は「排ガス規制の強化」と「国内需要の低下」らしい。排ガスの規制強化も、原付の市場が小さいため新規制に対応するだけの開発投資ができないらしい。要は世の中で原付が走っていないのだ。最盛期の1982年のピーク時(やはり自分が中学生の時)には年間278万台もの出荷があったのが、2023年の販売数は約9万台と、何とピーク時のわずか3%程度にまで減少しているとのこと。いつ間にこんなになっていたのか。自分が若いころは中学校に無免許で原付に乗って登校してきたり、グラウンドで走り回る奴を指導していたのに・・・。昔の話で申し訳ないが、長期休み前に生徒指導担当として外せない話が5つのダメ出し「カツアゲ」「喫煙」「飲酒」「万引き」「バイク」だった。4年前に久しぶりに生徒指導主任になって夏休み前の全校集会でこの話をした時、そういえば生徒の顔がキョトンとしていて、「この先生何言ってんの」みたいな感じになっていたよなぁ~。そういえば確かに最近は中学生どころか、高校生が原付に乗っている姿を見かけない。どうして何だろう。かつて行われていた「3ない運動」の成果?それとも一家に一台は車を保有するようになって送迎してもらえるから?

スズキのレッツを購入

ただ50ccは生産しないけど、125ccで出力が4kWに制限されたものが従来通り原付扱いで運転できるらしい。しかし店員さんの話では現在、まだ各メーカーがこの新基準の125ccのバイクを生産していないらしい。原付はもう今買えないのと思ったが、店の在庫としてわずかに残っていたスズキのレッツというバイクを何とか購入することができた。お値段は自賠責保険込みで約20万円。結構しますね・・・。無職の身にはつらい出費で息子を責めたくなるが、昨日、自分の車のタイヤがつるつるになっているのに気づき、タイヤ交換をしタイヤ(おやじギャグ)と思い、純正と同じもので見積もりをとると工賃込みで20万円とのこと。偶然にも原付レッツのお値段と同じ。タイヤと同じ値段と考えば安いのかも・・・。いや違う、自分の車のタイヤが高いのだ!