お世話になった美術の先生が、銀座のギャラリーで個展を開かれているということで、この日は久しぶりの銀座へ。昔、30年以上前のサラリーマン時代は営業所が銀座7丁目にあったので、銀座は庭のようなものと言いたいところだが、最近は銀座にはまったく用がないので(クラブとかも行く機会がありません・・・)自分にとっては今やアウェイの場所。車で晴海通りから銀座四丁目の交差点に入ると和光の時計台はあるが、何と向かい側に銀座の象徴、三愛ビルがない・・・。知らなかった・・・。そりゃ30年以上もたてば、「銀座も変わるわな」と思いつつ西銀座の地下駐車場に車を入れる。すると、高そうな外車がずらりと並んでいる。空いているところを探すとフェラーリとポルシェの間が空いている。ちょっと緊張しながら駐車。ちょっと早くもアウェイ感でいっぱい。道路が混んでいて着いたのが予定より少し遅くなったので、まずは昼食をとることにする。サラリーマン時代には行けなかったギャラリーの近くのお寿司屋さんへGO。
銀座久兵衛本店の一人ランチ



行ったのは銀座久兵衛本店。銀座久兵衛は創業1935年で、オバマ大統領が訪日した際に、安倍首相が会食した店としても有名な名店。ちょっと緊張しながら玄関から入ると待つこともなく5Fのカウンターの部屋に案内される。ランチのにぎりは3コース。一番上のコースにしようか迷うが、初めてなので真ん中のコース「唐津」をお願いする。このコースは付け出しとにぎり11貫と巻物と碗とデザートがついて11000円。カウンターには自分を含めて3組。独りメシは自分だけ。お隣の人は常連っぽく板前さんと話をしているが、自分はちょっと緊張しながら一貫づつ出される握りを黙々といただく。やはり丁寧な仕込みがされている感じがあって、どれも旨い。特に車エビ、「茹でますか、生にしますか?」と聞かれ、一瞬迷うが「茹で」にする。エビの上品な甘味が口の中で広がり、「茹で」で正解と一人納得。後で車エビの頭と尻尾の焼いたものが出てきたがこれも👍。お口直しの紫蘇を大根でサンドしたものや、シジミ汁、食後の羊羹など、さすがどれも絶品。後半は板前さんと千葉の高校野球の話をして少しリラックス。最後に「お腹は満たされましたか?」と聞かれたが、「ちょっと足りないかもしれないけど、緊張してたのでお腹にいっぱいになりました」と答える。今日は初めてでアウェイだったが、こういう店をホームにできるように頑張って稼がなくては・・・。また来て次は一番上のコースの「久兵衛」を頼む決意をして、退店。






思い出の「サラリーマンの聖地」 ニュー新橋ビルへ

久兵衛からギャラリーは近いのだが、食後の一服をしたくなったので、新橋へ。銀座ナインを通りすぎると何かホッとする・・・。これはサラリーマン時代からそう、新橋の空気が自分には合っているのか。サラリーマン時代、自分がホームにしていた駅前の「サラリーマンの聖地」ニュー新橋ビルへ。ここは、昔とまったく変わっておらず昭和感に溢れている。ある意味すごい・・・。ビルの案内板をみると昔、仕事をさぼって毎日行っていた「喫茶ふじ」がある。よく生き残ってくれていた・・・。コーヒーを飲みながら一服し、サラリーマン時代の辛かったことや楽しかったことを思い出して、感傷に浸りながらしばし休憩。
人生初の銀座のギャラリーへ


いよいよ、銀座に来た本来の目的のギャラリーへ、と思ったら、場所が書いてある紙を車の中に忘れたことに気づく。ヤバいと思いつつ、わずかな記憶を頼りに再び銀座へ。汗をかきながら何とかギャラリーにたどり着けた。芸術にあまり縁のない人生だった自分は、個展も初体験でちょっと緊張。先輩の先生にも挨拶をし、絵画の世界を堪能。ちょっと不思議な世界にも浸りました。聞けば週1回、上野に絵画の勉強に行っているとのこと。自分より先輩なのに、教員の仕事をフルタイムやって、その後千葉から東京に勉強に行っているというのがすごい。自分にもこのガッツがあれば仕事を続けられたのか・・・。やはり人生に目標は必要。特に最近、そう思います・・・。