栃木の足利フラワーパークへ

関東大会の準決勝を水戸で見た後、せっかく遠くまできていてもったいないので、ちょうど今、薔薇の花の見頃になっているという栃木の足利フラワーパークに足を運ぶ。北関東自動車道は車の通行量もとても少なく快適に水戸から1時間ほどで栃木県の足利へ。

薔薇の花ことばは「愛」と「美」

フラワーパークもそんなに人出は多くなく、とても良い感じ。園内に美しく咲きほこる薔薇の花をゆっくりと楽しむことができた。薔薇の花ことばは「愛」と「美」。自分の中では「愛」「美」は女の子の名前によく使われる文字のイメージなので、昔から名付けランキングを出している明治安田生命のサイトでランキングを調べてみると、令和6年は①紬   ②翠 ③凛 ④陽葵 ⑤芽依   ⑥葵    ⑦心陽 ⑧陽菜と心晴 ⑩結愛と10位の結愛にかろうじて「愛」の文字が入っているだけ・・・。「美」はベスト10に出てこない。かつてほとんどの女の子の名前に入っていた「子」の字が使われなくなったということは教員をやっていたので、結構前から気づいていたが、「美」もいないのか・・・。そう言われれば確かに自分が教えていた女子も最近は少なかったかもしれない。自分が生まれた昭和42年を調べてみると、①由美子 ②由美 ③真由美  ④洋子 ⑤明美 ⑥直美と上位の名前は「美」の字ばっかり。確かにこの名前は同級生に多かった・・・。ちなみに「愛」は昭和58年から平成2年まで8年連続1位の大記録。やはり「愛」「美」が多いという自分の記憶は間違っていない。じゃあ、いつから「美」の字はあまり使われなくなったのかというと、上位ベスト10から「美」の字が初めて消えたのは、平成27年、今から8年前である。

「男らしく」「女らしく」の時代は終わった

子どもの名前には、親の子に対するどう育ってほしいかという思いが詰まっているもの。昭和40年代まで多かった「子」は、やはり女の子には将来結婚して子供を産み立派な母になってほしいという願いがあったのではないか。その後、日本が経済的に豊かになってきた昭和40年代から平成にかけてはウーマンリブが叫ばれた時代で「美」「愛」と美しさと愛情に溢れる立派な女性に育ってほしいという願いが感じられる。そして現在は「陽」「葵」「翠」「凛」など、やはりなちょっと穏やかな「かわいい」感じのようなイメージの漢字が多い。これを見ると、その時代の女性の立場や状況の変化、価値観が感じられる。学校でも男女を問わず「~さん」呼びをしたり、男女混合名簿、女子の制服にスラックスを導入するなど男女の性差をなくしていくジェンダーフリーが進んでいる。指導の中でも「男らしく」「女らしく」という言葉はタブー。女性もバラのような色鮮やかな美しさではなく、女性も自分らしく生きて周りにほっとした空気を与えられ内面からにじみ出るような穏やかな美しさが大切にされているのかもしれません。女性も「かわいいだけじゃダメ」な時代になりました。

投稿者

管理人ひろ

大学卒業後、サラリーマンとトラックの運転手を経て中学校の教員として30年間勤務。2025年3月、57歳で早期退職。FIREの生活に入る。人生のセカンドステージのキーワードは「志に生きる」

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