
体育祭に差し入れを持っていく理由
先週の放課後、部活動の指導にいくと今週行われる体育祭に向けて生徒が一生懸命に練習をしている。ここで、あることを思い出す。先生達への差し入れを持っていかなくてはならない。異動した職員は、異動した1年目は前の学校に体育祭の差し入れを持っていくのが慣例なのだ。なぜ、こんなことになっているかというと、かつては退職や異動した翌年は職員に体育祭の招待状が自宅に届き来賓扱いとなる。卒業式や入学式、体育祭(運動会)の時には、地域の名士の方や議員さんや役員をされている人などが来賓の対象になるのだが、昔は来賓は手ぶらで参加するということはなく、必ずご祝儀や差し入れを持って参加するのが慣わしだったのだ。コロナ禍を境に無くなったのか今年は招待状は届いていないが、その風習の名残が今だに続いているというわけなのである。みんなが持っていくのに自分がやらないわけにもいかないよね・・・。(いかにも日本人っぽい)
職員の泊まり込みもあった・・・
というわけで、昔は差し入れがジュースだけではなく、酒類などが差し入れられることもあり、学校の倉庫には大抵ビールケースや熨斗のついた日本酒の一升瓶があったりして、夜残業している時などに開けたり、体育祭や卒業式の前日などに職員が学校に泊まり込んだりした時の酒盛りに使っていた。なぜ泊まるのかというと、遊びのためではなく、よくない輩が夜中バイク等でやってきて会場を荒らしたりするのを警備するためである。そういえばいつから泊まり込まなくなったのだろうか。

昔はよかったかも・・・
またご祝儀は、教頭先生が管理し、学校の簿外のお金として、生徒が窓ガラスを割った時の修繕費や、講演会などで講師の先生を呼んだときの交通費やお礼などに便利に使われる大切なお金だったのですが・・・。逆に今はこういう学校の裁量で使えるお金もないので、学校はお金のやり繰りに苦労しています・・・。でも祝儀はもらいしゅぎてはいけませんね。(おやじジャグ)