今日は、激動の時代を生きた昭和天皇の誕生日、昭和の日。自分は昭和、平成、令和の3つの時代を生きているが、天皇誕生日といえば4月29日と頭の中に刷り込まれている。人間はやはり20歳くらいまでの若い時に記憶したことが一番、頭の中で残っているのかも。東京の天神様といえば、湯島天神が有名だが自分の中ではやはり天神様は少年時代を過ごした地元江東区の亀戸天神である。

亀戸天神といえば、いえば藤。歌川広重の浮世絵「名所江戸百景」にも描かれた藤の名所であり、現在は「新東京百景」の一つにも数えられている。印西で藤の花がきれいに咲いていたので、亀戸天神の藤を見に行こうと思いたち、亀戸天神へ出かける。

昭和は遠くになりにけり

やはり亀戸天神前の参道から大勢の人がいて混みあっている。藤の花を楽しみに境内に入ると「あれれ・・・」元気のない微妙な状況の藤の花が目に入る。残念ながら、藤の花の盛りはもう過ぎてしまったらしい。藤まつりのポスターにも4月5日~30日までと書いてある。そんなバカな・・・。自分の少年時代の昭和の記憶では、亀戸天神の藤の見頃はゴールデンウィークだったはず。4月29日はGWの始まりなのに・・・。自分の記憶が間違っていたのだろうか。いやこの記憶に間違いはない。学生時代、電車で通学していた時のGWの亀戸駅の混雑ぶりの記憶がよみがえる。ではなぜこんなに藤の花の開花が早いのだろうか?これはきっと地球温暖化のせいとしか思えない。こんなところで地球温暖化の影響を受けるとは・・。20年後には、3月が藤の花のシーズンになっているかも。改めてSDGsの大切さを感じた一日だった。昭和の記憶では令和の世は渡っていけない。

ここで一句 「早藤や 昭和は遠くに なりにけり」

俳人、中村草田男先生の有名な俳句「降る雪や明治は遠くなりにけり」をパクってしまいました。申し訳ありません。

船橋屋のくず餅

亀戸天神といえば、「船橋屋」。 明治初頭のかわら版で、江戸時代の1805年(文化2年)の創業で江戸甘いもの屋番付の横綱にもなり、吉川英治や芥川龍之介などの文豪も愛したくず餅が名物の老舗である。小さい時から船橋屋のくず餅を食べて育ったので自分は船橋屋のくず餅が大好物。千葉でおいしいとされるくず餅もいくつか食べたが、やはり船橋屋の味が自分には沁みついているので、何か違うのだ。昔はわかっていなかったが、このくず餅には乳酸菌がたくさん含まれており健康にもいいらしく最近はそれも商品の売りにしている。蔵前橋通り沿いの本店はすごい人だったので、亀戸駅前の船橋屋の売店でくず餅とあんみつ、飲むくず餅を購入して帰宅。くず餅はもちろん、持ち帰りのあんみつではここ以上に美味しいところを知りません。やはり黒蜜がおいしいのかな?