退職金いくらもらえるの?

4月25日、退職金が無事口座に振り込まれました。(まぁ、これで貰えなかったら退職金なだけに大ショック金だが)色々手続きしてくれた学校の事務さんに改めて感謝! 退職金はいくら貰えるのか実際に貰うまで自分もよく分かっていなかったので、他の先生方もよく知らないのではないかと思いますのでここで自分の貰った退職金の話をします。

まず、自分の経歴だが、大学卒業後すぐに教員になったわけではなく、教諭に採用されたのが28歳の時になる。そこから57歳で早期退職したわけだが、退職金の計算は29年11か月になっている。これは講師の期間が参入されたものと考えられる。退職金の計算に講師だった期間も算入されるのは知らなかった。今、講師で頑張っているみなさん、安心して下さい。退職金には反映されます。(非常勤講師の場合はわかりません)

で、支給された金額は額面で20,205,482円。そこから所得税や住民税が501,416円差し引かれて、実際に口座に振り込まれたのは1,9704,046円也。まぁおおよそ2000万円。これが30年間教員をやってきた退職金の額となる。辞める前は、1500万くらいじゃないかと言われていたので思ったよりも多かったかも・・・。大学卒業してすぐに教員になって、60歳まで勤めたとすると38年になるので2300万円くらいは貰えるのでしょうか? 厚生労働省『令和5年就労条件総合調査』によると、従業員1000人以上の大企業で働く大卒サラリーマンの定年退職金の平均は2191万円で、勤続35年以上の場合、平均退職金は2242万円となっているので、教員の退職金はほぼ大企業のサラリーマンと同じくらいなのでしょうか。ただ教職調整額の引き上げが閣議決定され、現在の4%から毎年1%づつ、2030年度までに10%まで引き上げられる予定(この教職調整額はボーナスや退職金にも影響する)なので、このままでいけばこの先退職される方は、現在よりも退職金の額は多くなるはずである。

教育公務員の退職の種類

教育公務員の退職には①自己都合退職 ②定年退職 ③勧奨退職がある。自己都合退職だと、定年退職に比べて、退職金の支給率がかなり下がることになる。自分の年齢(1967年生まれ)は定年が65歳になるのだが、60歳まで働いて退職する場合、支給率は定年退職と同じになるそう。また自分の場合は、勧奨退職にしてもらったのだが、勧奨退職の場合、支給率は定年退職した場合と同じくらいになる。ちなみに勧奨退職できる資格は、千葉県だと50歳以上で勤続25年以上で年度末に退職することである。ただ現在、この教員の不足で、早期勧奨退職制度をなくしている地方自治体もあるらしいです。

早期退職でも退職金は大事

老後の生活を考えた場合、退職金は大事なものとなる。金融庁の審議会がちょっと前に年金だけでは、老後30年間で2000万円不足すると発表して世間の話題となったのが記憶に新しい。老後の人生設計を考えるとやはり退職金2000万円は確保したい。すると自分のパターンである30年勤続での勧奨退職が早期退職する場合の一つの目安となろう。23歳で教員を始めた場合、53歳ということだ。ただ50代は年収が実質600万円くらいあるので、60歳まで働いた場合と比べると4200万円くらいの収入を失うことになる。なかなかやめられないですよね・・・。